本文へジャンプ最終更新日 2005/12/04
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 トマトの機能

赤い色素にみなぎる機能
 真っ赤な太陽を思わせるトマトは、夏野菜の代表格です。生でも煮ても焼いてもよく、料理の用途は広く、また赤い色素には、生活習慣病予防肌の美白効果老化を遅らせるなど、数多くの機能性が詰まっています。                   

低カロリーとビタミンエース
 トマトは低カロリーでビタミンA、C、Eが豊富です。これらは「ガン予防のACE(エース)」「老化予防のACE」とも呼ばれる栄養成分です。中玉1個(約200g)を食べると、A、C、Eの目標摂取量の2〜3割をまかなえます。
カロチノイドのひとつ
 トマトの濃い赤い色素はリコピンというカロチノイドの一つです。
 カロチノイドは、動植物に含まれる赤や黄色、オレンジ色の色素です。ニンジンやカボチャのベータカロチン、温州ミカンのベータクリプトキサンチンなども同じカロチノイドの仲間です。
優れた抗酸化作用
 カロチノイドの中でも、とりわけリコピン抗酸化力が強く、ベータカロチンの2倍、ビタミンEの100倍の抗酸化力を持っています。わずかな量でもストレスや喫煙、飲酒、紫外線などで、体内に増え過ぎた活性酸素を除去してくれる、現代人の強い味方です。
強い紫外線から肌をガード
 
シミの最大の原因は紫外線です。紫外線の害が内部に届かないようにするため、皮膚の下ではメラニンを出して紫外線を防御します。軽い日焼けならメラニンはすぐに分解されて元の状態に戻りますが、過剰に蓄積されると、シミやそばかすになってしまいます。リコピンはメラニンの生成を促す活性酸素を取り除くばかりか、美白効果を生む働きがあることが分かっています。
血管の掃除役
 コレステロールは本来、なくてはならない成分ですが、取り過ぎて悪玉コレステロールが増えると、それが酸化し、血管壁にたまって動脈硬化を引き起こします。リコピは悪玉コレステロールの酸化を予防し、動脈硬化になりにくくする作用があります。
ガン予防にも注目
 リコピンガン予防にも期待されています。ガンや老化の引き金になる活性酸素を除去する働きがあるからです。人や動物実験で肝臓や大腸、ぼうこうの発ガンを抑制することが明らかになっています。南・北イタリアのトマト消費量と消化器系ガンの発生率を比較した調査では、消費量の多い南イタリアの方が、ガンの発生率が低い調査結果が出ています。
痴呆の予防に期待
 老化からくる学習や記憶力の低下は、脳神経が活性酸素によってダメージを受けて萎縮したり、脱落したりすることが一因となっています。リコピンはこうした活性酸素の悪さを抑え、学習・記憶力の低下を遅らせることが動物実験で確認されています。
太りにくい体質作り
 健康の大敵と言われる肥満の予防にも、リコピンは力を発揮します。肥満は余分なエネルギーが使われず脂肪としてたまって起きますが、リコピンは脂肪細胞に生長するのを押さえる力があることが確認されています。毎日、欠かさずリコピンを取り続けることが、太りにくい体質を作る鍵となります。
血糖値をコントロール
 リコピンには血糖値を正常にする効果があることが分かっています。また、トマトに含まれるクエン酸には、デンプンをブドウ糖に分解する酵素の活性を抑え、糖の吸収を抑制します。リコピンクエン酸の2つの働きで、血糖値を正常にコントロールします。
「だし」でうまみをアップ
 意外かもしれませんが、トマトには昆布と同じうまみ成分のグルタミン酸が多く含まれています。含有量は生食用よりも加工用に多く、イタリアの代表的なトマト「サンマルツァーノ」は、生の昆布よりもグルタミン酸が多いのです。
摂取世界一は
 国連食糧農業機構(FAO)の調査によると、国民一人当たりのトマト摂取量世界一はギリシャです。オリーブオイルとトマトペーストをベースにした料理が特徴です。
加熱しても大丈夫
 リコピンは脂溶性なので油を使って調理すると、より吸収が高まります。熱にも強いので、加熱してもほとんど減りません。

日本農業新聞2004.8.21引用

特に夏のトマトは、病気を防ぐ”レッドパワー”がみなぎる、猛暑を乗り切る最高の野菜です。
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